たぶん、このブログを見ている読者で知らない人はいないだろう。
あのキャラクター。
デビュー当時から注目されていた天才的センス。
岡山の不良少年が世界へ・・・
このキャッチフレーズで日本中の人気者になった。デビュー当時は浪速のタイソンとも・・・
この辰吉丈一郎。1971年5月15日生まれということは、今現在もう39歳。
いい年齢である。すでに、いっぱしの親父である。
この写真は、格闘技通信の表紙を飾っていたころ。
カリスマ管理人は、まだ、高校に通っていたころ。
すいぶん、前になるな。
「強くて、ごっつう生意気な奴が、出たで!」
興味をそそられる文である。
やはり、一般的な日本国民は非日常なものを心のどこかで求めているのであろう。
辰吉のことを書くと、物凄く長くなりそうだが、まあ、大雑把に書く。
写真は、ダニエルサラゴサ戦い。
1997年4月14日・・・
この日、俺は物凄い気合いで試合1ケ月前からドキドキしていた。
辰吉ならやってくれる。辰吉なら夢を見させてくれる。
そういう期待感と、ワクワク感、ドキドキ感、
よくトミーズ雅が言うけど、生きていてよかった。こんな試合を見れて・・・
本物の辰吉ファンにとっては毎試合がそんな感じがしていたと思う。
ここで、丈ちゃん。今回は判定で狙いで勝ちにいくと広言していた。
でも、当時、2010年現在の辰吉の年齢でもサラゴサは強かった・・・凄く。
辰吉はいいところなく、微妙なラウンドはすべてサラゴッサが持って行った。
キャリアの差が完全に出た試合。
判定結果が出た時、リングでサラゴサがトロフィーを自分の下腹部にあて、
辰吉にトロフィーの先端を向けて、「どうだ!」と、言わんばかりのポーズをとった。
そして、リング上では、興奮したファン同士の喧嘩が生中継で映し出される。
羽交い絞めにされながら、リングでボディブローを受ける一般市民。
辰吉の試合は興奮が興奮をよんでくれる。
そのぐらい興奮してしまうぐらい期待されていた。みんなから・・・
この写真は、島田トレーナーだな。
たぶん、管理人の予想では、薬師寺戦ぐらいの時期かな?
今とは違って筋肉の量も豊富でスピードがあった。
そして、すさまじい回転力のある波状攻撃ができていた・・・
特に、伝説の左ボディは一級品。
このウィラポンとの試合は辰吉ファンにとっては衝撃だった。
あの倒れ方。生きているのか?
そのぐらいの、衝撃的な程、ボコボコにされた上での血まみれで完全KO負け・・・
倒れ方まで絵になる男だな。本当に。
リングで大の字に。ゆっくりスローモーションのように倒れる辰吉・・・
これは、忘れもしない1999年8月29日。
まさに、焼き肉の日である・・・
うーん。この写真はあいつだな。そう、あいつ。
あれだよ。アルゼンチンの。名前が出てこないなあ。
そう、ホセ・ラファエル・ソーサ。
このソーサは消極的なボクシングで観客をがっかりさせてしまった。
辰吉も試合後、なんで出てこんのや?KOしたかったのに・・・残念・・・
みたいな事を言っていた記憶がある。
それにしても、この両腕を上げたシーン、まさにカリスマのワンシーンである。
辰吉の場合、手が長いので、なんか格好良く見えてしまう・・・
この写真は最近のものだな。
サーカイにやられる前ぐらいか?
ここのところ、辰吉はマスクをつけて練習しているらしい。
これは、酸素を少ない状態で、ようするに、肺活量を高める効果を狙ってのもの。
効果がどのくらいあるのかは、定かではないが・・・
最近の辰吉は練習のやり方が少し間違っているのか?
それとも、肉体自体がとっくに限界を超えていて動けないのか?
サーカイにTKO負けされた試合は金スマで放送されたが、
あの動きをみて、往年の辰吉の動きを知る者たちは、なんとも言えない気持ちになっただろう。
まず、スピードが遅くなった。そして身体全体のパワーが感じられない。
減量も物凄くきついみたいで、長年の食生活と減量で
体重が思い通りに落ちないらしい。
だったら、フェザーでもスーパーフェザーでもあげれば?なんて考えてしまうが。
辰吉のバンタムに対するこだわりも、なんとなくではあるが理解できるが。
そして、タイで負けてからサーカイ選手は10代で命を断たれた・・・
しかも日本のリングの上で・・・
人生わからないものである。
未来のある若者がこの世からいなくなることもあれば、
80代にして元気なおじいちゃん、おばあちゃんもいる。
これも運命なのだろうか・・・
辰吉は今後、リングに上がることはあるのだろうか・・・
カリスマ管理人としては、もうそろそろグローブを吊るしてもいいのじゃないか・・・
そんな風に考えてしまう・・・